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マッカーサーのチョコレート

エンズの会報読みました。

私が小さい頃聞いた、祖母の戦争体験談も食べ物が無かった話ばかりだったな…。
「白いご飯なんて無かったんだよ~、イモしか食えなかったんだよ~」
「タマナ(キャベツ)みんなで煮て食ったんだよ~」
庶民にとっては、今をどう生きるかに必死な日々。
今起きている戦争でもそれは変わらないんだろうな…。

4,5年前に、急に「大阪に行ってみたい」と言い、一緒に乗った新幹線から久々に東京の街を見たおばあさんの一言。
「この前来た時は、焼け野原だったのに!」
衝撃でした…50年前でおばあさんの東京は止まっていた。

今年の正月、「マッカーサーからチョコレートをもらった」話をし出したおばあさん。父は全くの初聞きだったらしく、半信半疑な笑みで聞いていた。

終戦後、八戸で一番立派な建物に、マッカーサーが視察で来るから掃除をしてくれと頼まれたおばあさんたち。(当時10代)
そして、その掃除途中に、予定より早く一行が到着したらしく…誰かの「マッカーサーが来た!!」の声に一斉にみんな逃げて隠れた。
まだまだ人々の意識は、鬼畜米英。みつかったら捕まえられて殺されるくらいにみんなが思っていたよう。
掃除に夢中だったおばあさんは、一歩逃げ遅れたらしく、一応隠れたもののマッカーサーにみつかって手招きされた。
「何もしないからこっちにおいで(笑)」
前に行くと
「こんなに綺麗に掃除をしてくれてありがとう。お礼にいいものをあげよう」
と初めて見るものを渡された。
「これはチョコレートというものだよ」
それが、おばあさんが初めて食べたチョコレートだったそうだ。

「おばあさん、それからチョコレート食べるたびに、マッカーサーを思い出すんだよ」
それが本当にマッカーサーだったのかは別にしても…
おばあさんは、それで「マッカーサーはいい人だった」とは言わない。
何十年も焼きつく絶望の光景…当然そんな単純なことじゃないだろう。
でも、それがおばあさんにとっては、何か一区切りになったのかな…と思ったりする。戦後がそこから始まったのかなと。

街が焼き払われ、人がたくさん死なないと、次の世の中は来ないのか?
そこから必ず人々は立ち上がっていけるのか?違う方法は無いの?
平和ボケで浅はかな自分の頭では分からないけど…
一番身近に、戦争のリアルを少しでも感じさせてくれるのは、おばあさんの言葉だというのを改めて思ったのでした。

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